
こども食堂代表理事および事務局長が、こども食堂推進の第一人者のお一人である東京大学の湯浅 誠特任教授の講演会に出席させていただきました。
演題は「子どもの貧困 〜私たちにできること〜。
こども食堂の最近の話題として、沖縄で吉本興業さんが、専門学校の一階に作られたこども食堂、四国今治のサッカークラブチームのオーナーになられた元日本代表監督の岡田さんがクラブチームに作られたこども食堂、ファミマが2000店舗で展開されるこども食堂。それぞれの取り組みの共通点は福祉ではない方が始めたということ。
そして、その理念は、
人と人とがふれあう
やさしくて、あったかい
にぎわいを地域につくりたい
そのときにそこからはじかれるこどもつくってはいけない
「地域交流拠点」✖️ 「こどもの貧困対策」 だと。
日本で一人暮らし世帯はなんと35%、地域のつながりがなくなってきている「無縁社会」。
また地域でこども達が遊べる場所もなくなった、こども達が気軽に遊びに行ける場所はない。
こども食堂とは、貧困のこどもに食事を提供する場所、こどもの貧困対策ではない。
こどもからお年寄りまで、地域のすべての人が集える地域交流拠点であるべき、
との目標を掲げてやっている。
そして、学校にも家庭にも居場所がないこどもが憩える場所をもっと作りたい。
こどもたちだけではなく、災害が多い日本で災害が起こった時に、こども食堂で築いたつながりが
大きく貢献するであろう。小さい災害(困り事)は、どのお宅でもあるであろう、一人暮らしの人がどんどん
増えて来ている現代にあって、人々がたすけあう場が最も必要になってきている。
私たちにできること
赤信号の子には、行政など専門家が対応する必要があるが、圧倒的に沢山いる黄信号の子のフォロー、ケアは、
誰でもいける場所、オープンな場所が必要。それがこども食堂の役割。
こども達にひととしての豊かさ、多様な価値観が育まれるのは、様々な人と出会うことによって生まれる。
こども達に様々な経験の機会があることで、なにか打ち込めることのヒントを子供達が得ることができると。
講演の後、北は北海道から南は九州まで、全国から集まったこども食堂の方々とのおしゃべり会にも出席させて
頂きました。それぞれいろんなカラーや地域性があって、また年限を経て築かれた今の姿もある。
活動の上で大変参考になるお話をたくさん頂きましたが、もっともびっくりしたのは、みんなあったかい
なあということ。その会場の雰囲気が、こども食堂っていう感じがする。場の空気だけで、自然と笑顔になれる。
今後とも定期的に情報交換をさせていただこうというこども食堂ネットワークの発足会となりました。