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当こども食堂等を研究された教育大 学生の卒論届く

「奈良県におけるこども食堂の特徴と意義」と題された教育大学 学生の卒業論文が届きました。本学生さんは昨年秋に当こども食堂を含めた奈良県下のこども食堂に関する調査研究に来られ、ボランティアとしても活動されました。卒業論文では、先行研究である全国調査との比較を行い、運営状況や特徴(多様性、多重性、多層性)についての調査結果を元に、奈良県下のこども食堂の意義として、運営側よりみた意識と取り組み、課題について考察されていました。おわりに「人と人とのつながりを生み出すことにこども食堂の意義がある」とまとめられていました。短い時間での検討でよく書けていると思いました。今後利用者視線でのニーズ、意義、課題について研究が深まることを期待致します。

 

さて、こどもに関わりたい、こどもの笑顔がみたい、あるいは将来、教員・栄養士・児童福祉関連を志望との動機で、多くの大学生、高校生が当こども食堂でのボランティアを希望されており、奈良教育大学さま、畿央大学さま等よりのご支援を頂き、積極的に学生の受け入れを行っております(毎回6〜8名程度)。毎回こども達への接し方などについてのブリーフィングは行いますが、どのようにこども達とコミュニケーションを取るとこども達は安心して心を通わせてくれるのかについての研修には至っておりません。そのような反省も踏まえ、次年度には、ベテラン教育関係者や児童福祉関連の専門家、実務者の方々を講師に招き、ボランティア・スタッフ向けのセミナーを開催していきたいと存じます。

このようなセミナーを通じて、人と人とのつながりを生み出す「つなぐ存在」としての個々の能力、スキルの向上も図っていきます。